錯覚資産とは、自分にとって都合の良い思い込みやそれを引き起こす事実のこと。
この錯覚資産は最大の武器になりうる、というのが今回一番言いたいことだ。
1.鏡の歴史に見る「外見」の認識
古代の人々は「水鏡」と言って、自分の姿を水面に移して使っていた。
その後金属を磨いて作った鏡を使用し始めるが、これは祭祀用で一般人は使えなかった。
つまり、高貴な人か祭祀にかかわる人間以外は鏡で自分の姿を見れなかったことになる。
水たまりに映る自分の姿なんぞでは自分の姿は雰囲気こそわかるが外見といえるほどは認識できないだろう
一般に製造され始めたのは17世紀ごろからといわれている。
現代は洗面所や化粧台、車のミラーなどいたるところに鏡があり、見た目はいつでもどこでも整えられる。
しかも、みな外見に気を遣い身だしなみを整えている。
つまり、一般に出回るまで人々はほぼ自分の姿に気遣うことがなかったといえる。
2.クジャクの外見について
派手な羽で有名なクジャクだが、あの羽は突然変異である。
突然派手な羽のクジャクが誕生したが、それがまた劇的にメスからモテた。
結局派手な羽のクジャクが生存競争に勝利し、クジャクは今のイメージとなった。
3.クジャクは鏡を見たのだろうか?
クジャクは鏡を見たのだろうか?自分の羽が派手で、それがモテている原因だと気づいていたのだろうか?
まあ羽がでかいのは気づいたかもしれない、がそれがモテる原因だ考えていたかはわからない。
なんせメスは「こんなに大きいの…(羽が)」なんて教えてくれたとは考えにくい。
ということは、そのクジャクは「なんか知らんけどおれモテるな」ということから始まっているのかもしれない。
そこから、堂々とするようになり事実と相まって名実ともにイケメンクジャクが完成したのでは…と愚考する。
つまり、実力はさておきまずは「なんか知らんけどオレすごい」と思えるかどうかが大切なのではないだろうか。
現代はとても恵まれている、鏡もある、自分の外見を磨く方法もネット上にたくさん転がっている。
美しい羽を備えたら次にやるのは実践である。とにかく行動するんだ、そしてたくさん失敗するんだ。
その中で、「失敗した時の対処法」と「成功した時の方法」両方が学べる。
これの繰り返しで、自信がつく、堂々とできるようになる、そこまで来たら派手なクジャクの完成だ。
あとは大きな羽を揺らしながら歩いていればいい。
残念ながら人間に突然変異は起きない、だが自分で自分を鍛え、磨き、自分の力で変異を起こすことはできる。
クジャクは羽しかなかったが(ごめんクジャクさん)、人間にはもっとたくさんアピールポイントがある。
見た目一つとってもたくさんあるし、性格なんて無限大だ。
どうかあきらめないでほしい、今からでも十分に変われるんだ。
地道に磨くだけで、美しい羽だけでなく、空も飛べるようになれるのだから。
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